スマホでアプリを起動すると、「“〇〇”が他社のAppやWebサイトを横断してあなたのアクティビティの追跡することを許可しますか？」というメッセージが表示されることがあります。「許可」または「Appにトラッキングしないように要求」を選ばないと先に進めないので、どちらかをタップしますよね。しかし、トラッキングの意味がわからずに、なんとなく選んでいるという美容師さんも多いのではないでしょうか。今回は「トラッキング」について解説します。

トラッキングとは

「トラッキング」とは一体何でしょうか。英語では「tracking＝追跡」という意味です。つまり、トラッキングとは文字通り、「ユーザーの情報を取得するため、ユーザーの行動を追跡・分析すること」です。

急なメッセージに驚き、「自分の行動が全て追跡されている！？」「個人情報を知られ悪用されるのでは？」と不安になる方もおられますよね。筆者もそう思っていましたし、よくわからないけど何だか怖いから「トラッキングしないように要求」を選んでいました。

アプリがトラッキングを行う目的は、「ユーザーの行動履歴や情報から興味関心を分析し、広告を最適化すること」。ユーザーの趣味嗜好を分析してその人に合った広告を表示させる「ターゲティング広告」に、トラッキング情報が使われているのです。

トラッキングを許可すると、位置情報はもちろん、
・どこのお店に予約したか？
・どの動画を見たか？
・どの商品をネットで購入したか？
・どのニュースをチェックしたか？

などなど、「あなた」の行動履歴がアプリに提供されるのです。だからといって、セキリュティ上に危険があるかというとそうではありません。では、トラッキングを許可するとどうなるのでしょうか。

トラッキングを許可するメリットとデメリット

メリット
・以前閲覧したことのあるサイトや、よく検索するキーワードに関する広告など、自分の興味のあるジャンルの広告が出やすくなる

デメリット
・自分の情報が収集されてしまう（必要以上に情報収集される場合もあり）
・何度も広告が出てくるので購買意欲が高まり消費行動に走ってしまう
・他人にスマホを見せた時、プライベートで何に興味があるかわかってしまう

トラッキングを許可することで、表示される広告が自分の関心に近いものに改善されていきます。しかし、アプリによっては必要以上にトラッキングを行う悪質なものもあります。信頼できるアプリのみ許可するようにしましょう。