コンビニよりも多い美容室の数。そして年々減少しているといわれる美容学生。3年以内に半数が辞めてしまう高い離職率の美容業界。こういった理由により、人材不足に悩むサロンオーナーさんは多いことでしょう。採用といえば真っ先に思いつくのは新卒。教育のしやすさの観点から新卒採用しかしないというサロンさんもいるほど、新卒はどの業界でも重宝されるのが事実です。でも、中途採用はダメなのでしょうか。いいえ、決してそんなことありません。教育にリソースを割ける余裕のない小規模サロンさんにとっては、中途でスタイリストを採用することは大きなメリットになります。今回は中途採用のメリットやデメリット、選考時に確認しておきたいことを紹介します。
中途採用のメリット
即戦力になる
スタイリストの中途採用であれば、即戦力としての活躍が見込めます。すぐに現場に出てお客様を最後まで任せられるため、力強い戦力になってくれます。
集客力がアップする
スタイリストでもアシスタントでも、お客さんにウケが良い方が入った場合などは集客やリピートへ結びつくことがあります。また、中途採用の方は以前の顧客を連れてきてくれるなど、お店の客数がアップする場合があります。
現場が活性化する
新しい方が入ると現場の雰囲気や空気に変化が起こります。中途採用の方は現場経験があるため、他のスタッフの刺激になってモチベーションや競争力がアップします。
教育の時間やコストが抑えられる
新卒は研修や練習などを実施して、新人教育を行う時間が必要ですが、美容師としての経験がある中途採用の方は、技術面ではすでに確立されていることが多いため、教育のための時間やコストを削減できます。
中途採用のデメリット
前のサロンの方針が染み付いている
卒業した美容学校でのやり方や、前に勤めていたサロンのやり方が染み付いてしまっている場合、新しいサロンに馴染めない可能性が出てきます。つまり「現場での学び方を知らない方」だと、馴染めないことに苦しんだり、他のスタッフとの摩擦が起きたりすることもあり得ます。
合わないとすぐ辞められる
ポジティブな退職理由か、ネガティヴな退職理由かによりますが、以前のサロンを何らかの理由で退社しているということは、「改善したい何か」があったということです。「転職した意味がない」と感じると、またすぐに辞められてしまう可能性もあります。もし話してくれそうであれば「本当の退職理由」を聞いておくことは大切かもしれません。
お互いが求めることを明確化しておく必要がある
サロン側は「地元密着で働きたい方」「教育をしっかりして欲しいと思っている人」など、「どんな人材を求めていて、その人にどういう動きをしてほしいか、どういうポジションでいてほしいか」を、
応募者側は「自分が入社することで何をやりたいのか、入社して成し遂げたいことはあるのか、どういう美容師人生を生きていきたいのかといったビジョンや目標」を具体的にすることが非常に大切です。
ここが曖昧だったり、言ったつもりで伝わっていない場合、入社後に齟齬が生まれてお互い「思っていたのと違った、期待外れだった」となってしまいます。また、一方的な期待でがっかりすることも少なくなります。お互いのスタンスが合致することは、働く上で何よりも大切です。信頼関係を築くことができ、ポジティブな空気がサロンの雰囲気を良くしてくれるでしょう。
面接で確認するとよいこと
退職理由
なぜ前のサロンを辞めたのかは、必ず聞いておくべきでしょう。「前の環境も良かったが、もっとスキルアップしたい」などの前向きな理由なのか、「上司と合わなかった、お給料が安かった」など、環境に対する愚痴や不満からきたものでないかどうか。悪いところを探して人のせいにする人は意外と多いです。そしてこれらは入社後の動きに体現されます。やはり前向きな理由で入社する方が、結果を残そうと一生懸命に良い動きをしてくれるはず。面接時は良い面を見せるかと思いますが、答える際の表情や言葉遣いにも注目して、可能な限りネガティヴな要素がないかを見極めましょう。
得意なこと・不得意なこと
「カットは得意でもパーマはちょっと苦手」とか、「数字を扱うのは苦手なので経理的な業務はやりたくない」など、誰しも向き不向きはありますよね。完璧な人間はいません。不得意な部分があるから落とすのではなく、あらかじめ相手の苦手な部分を知っておくことでフォローや対処ができます。またこの質問をすることで、そこに対応できるリソースがサロン内にあるかどうかを判断することもできます。
意欲があるか
「会社と一緒に成長したいか、店舗を管理できるか」など、自分自身と会社の成長に対する意欲があるかも確認しましょう。アシスタントであれば「将来どんな美容師になりたいか」という目標やビジョン。そして働く上でのコミット力があるかどうか。意欲のない人は現場の士気を下げてしまうので、ここも大切なポイントです。
サロンの好きなところを自分の言葉で言えるか
「どうしてこのサロンに入りたいと思ったか、サロンのどこが好きなのか」をしっかりと自分の言葉で語れる人はとても良い人材です。SNSで表面的なところだけを見るのではなく、実際に来店したりスタッフのSNSをちゃんと見ているかといったことは、話す熱量や表情でわかると思います。中途採用であれば現場経験がある分、実感値を伴った内容になるはず。少し突っ込んで黙ってしまったり、浅い回答しか返って来ない場合は、それほど情熱を感じられないですよね。拙くても自分の言葉で好きなポイントを伝えてくれる人は中途でも新卒でも、好感度が高いですね。
郷に入れば郷に従えるかどうか
中途採用で最も懸念されるのが、「うちのやり方に馴染んでくれるだろうか」という心配ではないでしょうか。ロゼ美さんのお話でも出てきましたが、勉強して知識をつけることや自分のやり方を確立することは問題ないですが、「そのサロンにおいて守るべきルールを守れない、守ろうとしない、自分のやり方を曲げようとしない」人は、オーナーさんも一緒に働くスタッフもやりにくくなってしまいます。強要するというわけではなくても、ある程度はサロンのやり方に寄り添えるかどうかを確認しましょう。
返事と挨拶ができるか・人の話を聞けるか
これは直接本人に聞くというよりも、面接時の態度や姿勢で判断しましょう。面接なのでもちろん挨拶や受け答えはしっかりとされると思いますが、その場限りのものではないかどうかを見極めることも大切です。
他のスタッフとの親和性
入社した人とともに現場で働くのは、基本的にはオーナーではなくスタッフ。離職率の原因で最も多いのは人間関係、特に現場における関わりです。1番一緒にいる時間が多いスタッフと馴染めそうか、波長は合いそうかを見ましょう。
中途採用もリクルートページに載せましょう
リクルートページをホームページに追加するならサロンプロモへご依頼ください。SNSが台頭し、SNSを使った採用活動も本格化していますが、応募やエントリーはホームページからという方は非常に多いです。また、ホームページがあることで「しっかり採用活動を行なっているサロンだ」と安心・信頼してもらいやすいのです。ぜひ、中途採用もリクルートページで掲載しましょう。また、今や採用には動画が必須と言っても過言ではありません。
サロンプロモでは、奈良市を中心に3店舗を展開するワイズ美容室様のリクルートサイトと動画の制作をさせていただきました。エントリーフォームを設置し、エントリーの動線もしっかり確保。リクルート用の動画の撮影も行い、よりサロンの雰囲気を感じてもらえるリクルートページを目指しました。ぜひご覧くださいませ。
リクルートページはこちら
http://www.ys-nara-hair.com/recruit
採用動画はこちら
https://youtu.be/Ef82W0TL5wE
いかがでしたか。新卒採用だけで思うように人材確保ができていないサロンオーナーさんは、中途採用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。リクルートサイトやリクルートページ、採用動画をお考えの方はぜひサロンプロモにお気軽にご相談ください。質問のみのお問い合わせも大歓迎です!